エアロパーツ装着し、完成です。
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11月3日に富士チャンピオンレースの第3戦が行われました。今回は元GT500のドライバーが出場するということでレースが成立しました。当初は3台の出場のアナウンスがありましたが、1台は車両製作が間に合わず、出走しませんでした。前日の大雨に打って変わり気持ちの良い秋空の広がる中レースが行われました。予選はほぼドライコンディション、第2戦まで指定タイヤとして使用していたスリックタイヤが、トレッド面は残っていても角から壊れてしまいタイヤライフが短いので、今回からニュルブルクリンクの耐久レースで使われているタイヤに変更になりました。タイヤ幅は広くなりますが、グリップ力は落ちタイヤが温まるまでも時間がかかります。が、長持ちします。タイヤ幅が広くなったため、ホイールの幅をより広いものに変えないと、トレッド面を有効に全部使えない感じでした(前回まで使用したタイヤと新しいタイヤの比較写真および、新タイヤのサイドウォールがやや内側にはいってホイールについている写真)。今回ホイールは間に合わず、いままでのタイヤと同じホイールを使いました。タイヤテストで1回、練習で1回しか新しいタイヤを経験しておらず、足回りのセッティングもまだこれからです。今回のレースは前の週の練習で一度使用したタイヤを使うことにしました。予選は早い時間からコースに出てタイヤを温めるため、タイヤに慣れるために周回を重ねました。結果は2分2秒281でクラス2位、総合4位で4番グリットからの出走になりました。決勝では、今回はまずますのスタートで順位をそのまま保ち1コーナーをぬけました。前の車がやや遅かったため、だいぶ距離を縮め、もしかしたら抜けるかと作戦を考えていました。が、後方車両が1周目の1コーナー立ち上がりでクラッシュした模様、スピンした車の後続車はその車をよけましたが、さらに後から来た車が気づくのが遅れて避けきれずにそのままスピンした車にぶつかったようです。
1周目最終コーナーの手前でサインボードにセーフティーカーの表示が掲げられ、順位は4位のままスロー走行となりました。ストレートから1コーナーに入ると車の部品がコース上全面に散らばっており、両サイドにクラッシュ車両が2台止まっていました。1台は自走不能でクレーンでの回収が必要そうで、事故処理にかなりの時間がかかりそうでした。セーフティーカーはその後6周目まで入りました。セーフティーカー中はタイヤが冷めないようにずっとウィービング走行(蛇行運転)をしていました。事故処理の状況を確認しつつ、この周でセーフティーカーが抜けると考えられた周に、ウィービングをやめ、前走車に離されないようについていきました。シケイン手前でセーフティーカーの回転灯が滅灯し、いよいよ次の周からレース再開です。セーフティーカーが抜けてもスタートラインまでは追い抜き禁止です。最終コーナーを立ち上がりストレートに入り全開走行になりましたが、先頭車両がスタートライン前でスピードを緩めたのか、前の車もスピードを緩めたため、前走車との距離がさらに縮まっての6周目再スタートとなりました。その後前の方で元GTドライバー(1周目に2番手の車に抜かれていた)の意地の抜き返しがありました。決勝は10周の予定でしたが、規定時間が過ぎたため、9周でチェッカー、私の順位はそのままでした。次戦までになるべくタイヤの特性を生かす走りを練習しなくてはなりません。
さて、10月27日に筑波サーキットでTC-2第4戦(2時間耐久、JAF非公認)が行われました。第3戦でマーチでクラス1カテゴリーで年間シリーズチャンピオンを決めたため、今回レース車両を1.2リットルのマーチからBRZの2.0リットルのN1車両(昨年まで富士チャンピオンレースで使用していた222号車)に変更し、クラス6カテゴリーでの出場としました。結果としては、予選はクラス1位、総合9位でした。決勝は9番グリッドからの出走で、クラス1位、総合8位と順位を上げ、クラス替えでも優勝しました。ちなみに、今回私(松下)は横浜マラソンの救護の仕事があり、1日中救護本部詰め、走ったのはいつもの若者2人だけでした…(泣)。来季はこのBRZで1シーズン出場予定です。
7月28日にJAF非公認レースTC-2の第3戦が筑波サーキットで行われました。当日は猛暑のドライコンディションで、日なたでは路面からの輻射熱もあり40℃近い気温でした。今回は昨年激しい優勝争いをしたフィットが同クラスに出場していました。フィット陣営は昨年コーナーからの立ち上がりに問題があったとして、LSDを入れてきたとのことです。しかも相手は3点式のシートベルトでドライバー交代は非常に早く済んでいました。これでは負けてしまうと危機感を覚え、こちらも何らかの対応を考えることにしました。我々の車は6点式のシートベルトで、今までドライバー交換時にシートベルトの調整にだいぶ時間をとられているとのことで、各ドライバーのシートポジション及びシートベルトの長さを検討しました。結果、私が一番腰のベルトが長いため(泣)、私が一番目に走れば、あとは短く調整するだけなので、ドライバー交換もスムースに行くとのことで、私が決勝ではスターティングドライバーをすることになりました。予選は1周目に他車が1コーナーに突っ込みいきなりの赤旗中断から始まりました。予選の時間が少し延長され、2人の若者が予選を走り、クラス1位、総合10位の結果でした。決勝は炎天下の14時から、10番グリットからの出走でした。ローリングスタートで始まりましたが、早々に同クラスのフィットに抜かれました。途中第2ヘアピン立ち上がりで突っ込んだ車があり、セーフティーカー(SC)が入り、フィットの直後に追いつきました。再スタート後しばらくして、ドライバー交代。私がピットレーンに入ったところ、フィットがドライバー交代を終えて私の車の直前に出てきました。ドライバー交代は約40秒で終わりました。その後フィットに追いつき、さらに抜き去ることができました。フィットを抜いて約10秒の差がついたところで再度SCが入ったためフィットとの差はなくなりました。事故処理がしばらく時間かかりそうだったため、急いで3番目のドライバーの用意を行いSC中のドライバー交代としました。この交代も約40秒で終了したため、フィットと同一周回のままで入れました、その後再度フィットを抜かし、フィットはその後もう1回ドライバー交代があったため、最終的には1周と少しの差でクラス1位、総合10位で今回のレースを終えることができました。年間シリーズチャンピオンが決定したため、次回最終戦はセッティングが整えば、#222BRZでクラス替えをして出場の予定です。
7月13日に富士チャンピオンレースの第2戦が行われました。前回出場の元GT500のドライバーは腰痛で出場せず、セミプロは2リッタークラスで出場とのことで、FCR-86BRZⅠ(N1)クラスは私一人。JAFの公式戦のため、1台ではレース不成立で賞典外となりました。朝から雨が降ったり止んだりの嫌な天気で、スリックタイヤで行くのかレインタイヤで行くのかをギリギリまで判断に迷いました。予選直前も雨は霧雨が降ったり止んだりでしたが、路面に水は浮いておらず予選を走っている間に乾くという判断でスリックタイヤを選択しました。スリックタイヤで出たものの、予選はじめはコース上にとどまるのがやっとという感じの走行でした。予選後半路面が渇いてきましたが、他のクラスの車と絡んでしまいなかなかクリアラップが取れないまま予選が終了しました。予選タイムは2分4秒446と全く振るわないタイムで、総合3位でした。決勝は完全ドライで3番グリッドからの出走でした。スタートで失敗し、1コーナーで4位の車に抜かれましたが、次の周の1コーナーでぬき返しました。最終周にヘアピンでミスをして1台抜かれました(その車はその後最低地上高違反で失格)。賞典外の為そのまま車両保管へ直行、レースを終えました。次戦はエントリー台数を事前にチェックして、場合により昨年使用していた222号車の再導入も検討します。次回はだいぶ開いての、11月になりますが、その間にタイヤテスト等があり、場合によりスリックタイヤの規格が変わる可能性があります。現在のスリックタイヤは角からすぐに剥離が始まり、トレッド面がまだ十分あっても使えなくなるため、ダンロップから新しいスリックタイヤが提案されています。
6月9日にJAF非公認レースTC-2の第2戦が筑波サーキットで行われました。当日は曇りのドライコンディションのレース日和で、いつもの若者2人と参戦しました。予選はいつも通り若者に任せ、1分13秒435の総合13位、クラス1位の結果。前回同クラスで出場していたロードスターは出場せず。決勝は赤旗中断やセーフティーカーも入りましたが、順調に周回を重ね、総合10位、クラス1位でした。TC-2は年間4戦ありますが、次戦(7月28日開催)1位となれば年間シリーズチャンピオンが決まります。次戦1位となった場合には、最終戦からは、より出場台数の多いクラスに、昨年まで富士チャンピオンレースで使用していた222号車での出場の方針としました。222号車は現在富士スピードウェイ仕様なので、これから足回りのセッティングなどを行い、表彰台に食い込める車にしていく予定です。
4月に行われた富士チャンピオンレース第1戦ですが、先日近所の会社の方から突然、“レースお疲れさまでした。自分もその時に富士にいて、どこかで見たカラーリングと思って写真撮りました”と言ってレース中の写真をいただきました。車にピントがぴったりの“流し撮り”、プロか?と思うくらいうまく撮れていたので掲載させていただきます。なお、他車と並んでいる写真はこの後抜かれるところですが…。
4月13日に富士チャンピオンレースの第1戦が行われました。いよいよ新型BRZのレーシングカーの実戦デビューです。スピードリミッターが切れてから1回しか練習しておらず、ブレーキングポイントの決定などできていない状態です。またエントリーも当初はFCR-86BRZⅠ(N1)のカテゴリーは私1台だけとのことでしたが、レース運営を任されている会社の社長(元GT500ドライバ―)と社員(セミプロ)が出場することになり、同クラスは3台、総勢27台のレースとなりました。当日はドライコンディションでまさにレース日和。予選は2分00秒920のまずまずのタイムを出し、クラス2位、総合3位でした。決勝は2位の車がペナルティを受けたため、フロントロー(2番グリッド)からの出走になりました。ややスタートでもたつきましたが、1コーナーは2位を死守しました。しかしダンロップコーナーのライン取りを失敗し、同クラスの後ろの車に並ばれ、プリウスコーナーで抜かれてしまいました。その後同クラスの車との接戦が続きましたが、タイヤマネジメントに失敗し、最後はタイヤがずるずるとなり、結局1つ順位を落としての3位でのフィニッシュになりました。ただ、今回はいろいろ学ぶところが多く、次回につながるレースでした。
当日朝4時過ぎに家を出て、(法定速度を守り)警察のご厄介にならないよう細心の注意を払い走行し、6時前後に富士スピードウェイに到着、コントロールタワーでレースの受付をします。
当日有効な運転免許証(JAF公認レースには免停中などは出られません)、カテゴリーに必要なライセンス(国内A級ライセンス以上)、富士スピードウェイのライセンスを提示して受付をします。
荷物などをピットに置き、準備を始めます。まず初めはレース前の車検と装備品チェックです。以前はメディカルチェックがあり、医師の診察などもありましたが、コロナ禍からなくなり、スマホでの事前アンケートのようなのものになっています。列に並んで車検場に向かいます。エンジンはかけないので手押しで進みます(写真)。車の灯火類や安全装置の作動チェック、重量計測(最低重量が決まっています)、車の下回りのチェックがあります。ここで消火器の期限切れ、シートベルトの有効期限切れなどがあるとレースに出られません。車検が通るとシールを貼られます(写真)。装備品チェックも年度初めは重要です。今回も私の前の方のドライバーが、ヘルメットの有効期限切れでレースに出られないといわれていました(最終的にはほかの人から借りて出たようです)。難燃アンダーウェアや難燃ソックス、耐火レーシングスーツ、ヘルメット、グローブ、ハンス、レーシングシューズなどFIA(国際自動車連盟)の基準適合品か、有効期限が切れてないかのチェックです。私は1週間前に慌てて難燃アンダーウェアとソックスを買いに行きました。
車検が終わるとトライバーズブリーフィングです。今回のレースの注意事項の確認などが、主催者からドライバーに伝達されます。
ブリーフィングが終わると間もなく予選開始です。予選は20分間です。開始2分前に表示があり、ピットレーンに並べます。他の車に引っかからずクリアラップが取れるように、早めに出ていくか、少し待つか、どのあたりで出るかなどいろいろ戦略があります。走り終えるとタイムがわかりますが、その後違反などの審議が行われ順位が変わることがあります。今回は予選タイム全27台中3番目でしたが、2番目の車が、ピットロードスピード違反や走路外走行のペナルティでグリッド降格となり、フロントロー(2番グリッド)からの出走です。決勝までの間もそれなりに忙しいです。エンジンルームのチェックや(写真)、ブレーキフルードの交換(写真)、タイヤカス取りなどで決勝に備えます。タイヤカスは自分の車や他の車のタイヤが消しボムのカスのように溶けて削れ、路面にあるものを拾ってしまったものです。グリップがかなり低下するので、丁寧にとることが重要です。写真は工業用ヒーターで温めながらヘラで取っているところと、きれいになったスリックタイヤです。
決勝は10周です。富士スピードウェイは、全長4,563m、ストレート長1,475m、コーナー数17、 コース幅15~25mあります。コースインをして1周してグリッドにつきます。車の最終チェックを行い、フォーメーションラップ開始3分前にすべてのスタッフがコースから退場します。1分前にエンジンをかけてシグナルが緑になったらフォーメーションラップの開始です。ここでいかにタイヤやブレーキを温めるかが重要になります。1周したところで再度グリッドにつき、いよいよスタートです。赤灯が5つすべて点灯したのち、消えた瞬間スタートです。
10周(約25分くらい)は長いようで短く、短いようで長いです。その間全集中していなければなりません。わずかなミスが順位を落とします。フィニッシュはチームスタッフに挨拶するためにサインエリア際を走ります(写真)。
10周終わるとピットレーンに入るところで入賞者とそうでない人が振り分けられます。入賞者はそのままピットレーンへ、それ以外は車両保管場に行きます(写真)。暫定表彰式があり、その後審議が行われ、違反などがなければそのまま順位が決定します。違反があると、コントロールタワーにチーム監督やドライバーが呼ばれて審議が行われ、順位が変わることもあります。車両保管は入賞者の車両に違反がないかをチェック(ガソリンをすべて抜いた後の最低重量のチェックやその他不正な改造など)したのちに車両保管が解除されます。入賞者に不正があり降格した場合には、繰り上げになった車両の車両チェックが行われます。
車両保管が終わったら(1~2時間くらい)車を取りに行き、後片付け及び反省会をして、帰宅の途につきます。帰りも(法定速度を守り)警察のご厄介にならないよう細心の注意を払い走行し、安全運転で帰宅します。
3月17日に、TC2(JAF非公認2時間耐久レース@つくばサーキット)の開幕戦がありました。昨年度はシリーズチャンピオンとなることができ、今年はレーシングスーツを皆でそろえることにしました。いつもの若者2人と出場しました。同クラスには1.5リッターのロードスターと1.5リッターのデミオ。我々のAK12マーチマーチは1.2リッターと非力ではありますが、若い力もあるので勢いでなんとかということで。出場チームは26チームで予選は15分、うちのチームは若者2人が途中交代を含み走ります。結果はクラス2位、総合18位、同クラスのロードスターは約3秒速いタイムとかなり離されました。また、同クラスのデミオは約5秒我々よりも遅いタイムで、打倒ロードスターということになりました。昨年の経験もあり、燃料タンクも5リットル大きいものにしたので、無給油で行けば何とかなるのではと楽観的に。決勝は2時間の耐久です。18番グリッドからスタート、順調に周回を重ねます。第2スティントは私の番です。今回耳にイヤホンをいれ、ピットからの指示が聞けるようにしました。ところが耳にイヤホンをつけるとかなりの違和感があり、またエンジン音なども聞こえづらく、慣れない感じに戸惑いました。約30分くらい走ったところで赤旗が出たため、ピットイン。そこでドライバー交代を行いました。赤旗中断でピットレーンに並んでいると、2台後ろに同クラスのロードスターが同一周回で並んでいるではないですか。そのまま抜かれなければ優勝です。第2ヘアピンでのクラッシュの処理が終わり、いよいよレース再開、一時真後ろまで追いつかれましたが、次第に引き離しクラス優勝(総合16位)でフィニッシュしました。今回の優勝と昨年のシリーズチャンピオンの表彰がありました。4月からFCR-86BRZⅠクラスへの参戦が始まりますが、幸先の良いスタートでした。
エアロパーツ装着し、完成です。
さて、昨年1月から開始した、新型BRZレーシングカー化ですが、いよいよ最終段階に入ってきました。2024年1月26日にカラーリングが終わりレース屋さんに帰ってきました。この時点でエアロパーツは外してありますが、この後エアロパーツ装着、コンピュータを書き換えたらいよいよ完成です。
さて、1月から継続していた新型BRZのレーシングカー化ですが、ようやく8月20日に富士スピードウェイでシェイクダウンしました。といっても、スピードリミッターは切れてない、コンピュータもいじってない、エアロパーツはついていない、外装もやってない、なんとまだ“ナンバー”がついているという状態でした。外から見ると見た目は普通の乗用車でした。朝1番で走り始めましたが、まず1周ぐるっと回ってピットにかえって車両のチェックをすると、ドライブシャフトやマフラーにグリースが飛び散って…。ひとまず拭いてさらに2周してきましたが、再度グリースが飛散。とのことで、はじめの30分走行枠は3周で終了。ディファレンシャルギア(LSD)からドライブシャフトが出ているところのブーツが新型車両では硬いプラスチックになっているようで、スリックタイヤで駆動系への負荷が強く発熱でグリースが吹き出してしまったようです。それ以外にもデフクーラー(LSDを強制的に冷やすもの)のヒューズが切れて作動しなくなったりしました。メカニックが何とか対処して、次の枠の走行に間になんとか合いました。次の枠は2周してもどって、車両チェックしたところ特に問題なかったため、その後は全開走行ができました。ただスピードリミッターが効いているので183㎞/h以上は出ない状態でした。それでもタイム的にはまずまずのタイムが出たため、今後完成した時が楽しみです。実戦への投入は来季になりそうです。
さて、今年の1月から製作していた新型BRZのレーシングカーですが、数々の問題を処理しつつ、6月12日の時点で、まだ外装はしていませんが、トランスミッション(変速機)を分解して、レース中に折れると言われている3-4速のシフトフォークを対策部品に交換作業中です。写真のステアリングは、レースのサポートをしていただいているATCの社長からいただいた開発第2号の試作品です。
3月15日に製作現場に行ってきました。ボディの補強が終わり、内部は白でキレイに塗装され、ロールバーが入っていました。最近の車は電子制御に関連する部品やコード類が多く、うっかり外してしまうと安全装置が働いてエンジンがかからないなどの不具合が出ます。すべての部品やコード類が何をやっているかは分厚いマニュアルを参照する必要がありますが、まだ手に入れてないとのことでした…。そういえば今使っているレーシングカーもエンジンブローした際に、後期型のエンジンに乗せ換えようとしたらエンジンがうまく機能せず、2020年の第1戦で走行前にリタイヤしたことがありますが、同じ車なのにいろいろマイナーチェンジがされ、電子制御のパーツかなり複雑化しています。プライバシーガラスの件は、監督に確認したところ、最近は暑さ対策でわざわざフィルムをはるレーシングカーもあるとのことで、そのままにすることにしました。ホイールが17インチに指定されたため、ホイールを3セット12本買う必要が出てきました…。
2月5日時点でようやく前掲レシピ①の状態になったところです。車の中はからんどうとなり、メーター類などの細かい部品が車内におかれています。快適だったクーラーも外され(右下の重そうな部品)、夏のレースは灼熱地獄となります。ここで初めて気が付いたことが、トヨタの86はリアガラスが全グレード透明なのに対し、BRZのほとんどのグレードはプライバシーガラスになっていることです。レースでの視界確保が重要なので、ガラスも交換する必要が…。レース初戦は3月終わりか4月初めとのことで、おそらく初戦には新型投入は間に合わないと思われます…。
(写真上左:フロント部分とダッシュボードを外したパーツ 写真上中:車内フロント方面 写真上右:車内横方向 写真下左:車内後方、プライバシーガラスにあぜん 写真下右:クーラー関連部品、重そう…)
2023年1月14日いよいよレーシングカーにするためにレース屋さんへ移動です。いままで慣らし運転として通勤などに使っていましたが、とても快適でした。静かでエアコンもよく効き、オーディオやバックモニターもついている状態。オートクルーズ機能などの便利機能やエアバックなどの安全装備もついています。これらがすべて取り払われると思うと…。積載車にのせられて連れていかれました。。。ドナドナ~
さて、2024年からのN1カテゴリーの新型BRZのレギュレーションも決まり、いよいよレーシングカーの製作に取り掛かります。2023年1月9日現在まだ車はナンバー付きのまま手元にありますが…。
ひとますレーシングカー製作のレシピを書いてみました。
材料(1人分)
スバルBRZ | 1台 | |
ホワイトボディ※1 | 1台分 | |
ボディー関連 | ロールケージ | 1セット |
駆動系 | 強化クラッチ | 1セット |
LSD | 1セット | |
デフクーラー | 1セット | |
制動系 | ブレーキキャリパー | フロント1セット |
ブレーキローター | フロント1セット | |
ブレーキパッド | 数セット | |
吸排気系 | マフラー | 1セット |
エンジン補器類 | オイルクーラー | 1セット |
ラジエター | 1セット | |
足回り | ダンパー | 1台分 |
バネ | 前後数セット | |
ホイール | 3セット | |
空力パーツなど外装 | エアロパーツ | 1式 |
カッティングシート | 1式 | |
その他内装類 | ECU※2 | 1セット |
バケットシート | 1脚 | |
キルスイッチ | 1セット | |
ハンドル | 1セット | |
追加メーター | 1セット | |
消火器(CO2) | 1個 | |
5点式シートベルト | 1式 |
※1 ホワイトボディとは何もついていない、ただのがらんどうのボディで、レーシングカー作製はそこに完成車から必要な部品を移植していく方が簡単ですが、予算や時間の問題で間に合わない場合は(今回は予算の関係で)、なくても大丈夫です。
※2 通常N1仕様ではECUはノーマル書き換えで対応しますが、BRZのECUがインテル製(海外製)となり、いまだ発売以来解析が終わっておらず、リミッターカットや燃料調節などの書き換えもできないため、暫定的にリミッターカットパーツを取り付けすることになっています。
(注)上記の部品以外も様々な部品が必要ですが紙面の関係上割愛させていただきます。